リサイクルという名の商業活動について

リサイクル業を興す

一大市場が完成した

リサイクルという言葉はそれなりに時代が積み重ねられており、その流れに利用してうまく活用している人もいるだろう。利用している・いないに関係なく、いつの間にかリサイクルと呼ばれるものはとてつもない巨大な市場を形成することとなり、それはいつしか日本においてもビジネスチャンスとして興すだけの価値が有るものとして成長するようになった。ただリサイクルと言っても、きちんと商品として機能していることが前提だ、中にはすでに壊れている品物を買い取るなどといってその後高額な修理費を請求するといったような問題が起きるなど、リサイクルという言葉に託けた問題も横行している。

ただそうした面も含めて考えてもやはり市場単位で見れば日本経済に少なからず影響を与えるほどに増長している、望んだかどうかはさておくとしても結果論からすればリサイクルという名の業界が大成したという事実だけははっきりと証明された。中古の商品を使用することに抵抗感を感じている人もいると思う、ただそれはそれ、これはこれと言わざるをえない。業界や企業にとって見れば成功してなんぼの世界なのは結局のところ本質からそうなってしまっているため、いくら気に食わないからといってもどうにかなるものではない。

成長傾向を見せ始めているリサイクル業、現在でも不景気の中でその需要と供給は更に増しているとも言われているが、一概に全ての企業が該当しているわけではない。ビジネスとは建前で、ただ荒稼ぎさえ出来ればそれでいいと考えている企業がいても不思議ではない。そうなると騙されないよう注意する必要があるといった問題面も出てくる。

それでもリサイクル業はいまだ、成長の兆しを期待できる業界と言われているのだから不思議な話だ。一体、何をどうしたらそれだけの影響力を有しているのかと、気になってくるので、業界のことも含めて色々と考察していってみよう。

業界傾向

現在のリサイクル業界、特にここ数年単位で見えてくるのは常に『右肩上がり』の利益を生み出し続けているという事実がはっきりと浮かび上がってくる。不況から長らく脱せずにいる日本経済の中で不況知らずの業界となっているのが強みであり、そしてこれからも期待できると考えられている。特に2013年と2014年における業界規模として、主要企業13社の売上高は合計『2,387億円』だという。一般市民には想像もできないような桁の売上を記録しているという。

一言で述べるなら理由を問う意味さえ出てこないほど、単純にすごいという感想しか浮かんでこない。どうしてこんなにもリサイクル業界が目に見えての『成功』を築き上げられたのかと言う理由は、こちらも単純明快で現在の社会情勢が一番大きく影響を与えている。

安くて良い物を

中古商品を取り扱っている店舗こそ限られているが、そうした店舗では新品の商品の販売はもちろん、中古の商品も店内の一部区画を利用し、展開しているところもある。性分とは行かないが、そんなところがあったら足を運んでしまうのは、別段おかしなことではないだろう。販売している商品で、右と左に同じ商品が並んで、新品か中古か値札でしっかりと提示してあった結果、中古品を購入して満足した、という人も多数いる。全く未使用の商品を購入するのはもちろんとしても、選択肢として中古品を検討する機会が増えてきている。

ただそれさえも今では気休めな理由となっている。本当の理由となったら、一番に来るのはそれほど費用面で高額な商品を購入できないという事情が絡んでいたら、安くて中古品でも製品として保障されていれば、納得して購入できる。こうした心理が誰しもに波及しているが、必ずしも安ければ何でもいいというわけではない。

一般消費者が求めているのは安くて品質の良い中古品、これは鉄則となっている。

業界で働く人の傾向

次にこうしたリサイクル業界で勤務している人たちの収入や勤続年数といった側面を少し見てみよう。売上が好調とあって、社員として働いている人たちにもその恩恵が行き届いていると考えたいところだが、必ずしもそういうわけではないようだ。

業界人の基本ステータス

  • 平均年収:421万円
  • 平均月収:35万円
  • 平均年齢:34.1歳
  • 労働者数:3,582人
  • 平均勤続年数:6.2年

平均すると、確かに通常の企業よりかは貰っている印象が強く、はたから見ればこのご時世ではそれなりに満たされているとも言えるが、注目したいのは労働者の数と平均年齢だろう。金額だけに焦点を当てれば見えてこないが、労働者が大まかに3,600人前後で、そして平均年齢が34歳前後というのは先行きとして安泰とは言い難い部分がある。

成功している一方で従業員にも恩恵を受けている人たちもいるだろうが、そうした状況になるまでかなりの年数を働かなければならない。もちろんそれは当然なのだが、言うなれば勤続して年収が上がると保障されている事例は無いと言える。また業界規模で考えればこの人数は決して多い方ではなく、むしろ売上高と比較すれば少なすぎるという見方もできる。つまりは、現在働いている人たちの中にはハードワークを強いられている人たちも現状いるという事実が見えてくる。

毎日大変な業務を熟した分だけ収入が上がっていれば問題ないが、そういった部分は黒に近い灰色で満たされているだろう。成功していると言っても、業界全体で言えば成功の反動で暗がりが増えているのは否定出来ない。こうして考えるとリサイクル業界で成功という報酬を確実に受け取っているのは上層部であり、雇用されている人々は体よく労働として扱われているだけにすぎないのではないかと、そんな疑いさえ掛けられる。

リサイクルという名の商業活動について