リサイクルという名の商業活動について

現在の業界模様

景気停滞が継続するほど、儲かる?

リサイクル業界、つまりはリサイクルショップ関係が非常に繁盛していると分析できると思うが、実際には一極集中型の業界模様と語るのが正しい見方だろう。どの企業が特に隆起しているかという点については、言わずも知れたブックオフコーポレーション全体の30%近い割合を占めている。筆者もたまに足を運びはするが、店内は常に雑踏としているという印象しかない。これは賑わっているという意味ではなく、悪い言い方をするなら非常にゴミゴミと非生産目的で訪れている人が多いだろうとそんな気がしてならない。

逆に、次に業界有数と言われる『コメ兵』はそんな気配は微塵も感じられないのだから不思議だ。取り扱っている商品が単純に違っていると、手に取るだけでも非常に値打ちのあるものばかりをリサイクル品として販売しているため、扱いに関しては店員はもちろん、顧客も蔑ろにして破損させるだけの度胸は持ち合わせていない。どんなに安い品でも万単位の値打ちがする品物ばかりを取り扱っているため、壊したら弁償をしなければならないため身長になるのは無理ない話だ。

業界シェア1位と2位をこうして比較してみるだけで、企業としてのコンプライアンスはもちろん、品物に対しての消費者視点が天と地ほどの差を生み出しているという事実が浮き彫りとなる。ブックオフは古書を始めとした全体的なリサイクル品を、コメ兵はブランド品のバッグなどの小物を始めとしたリサイクル品が中心商材となっている。

ここで少し、リサイクルに対して顧客がどの程度までを求めている、もしくは享受できているかという点を少し考察してみたい。それらから実際問題、本当にリサイクル業界が成長している、イチオシの業界と言えるのかも薄っすらとではあるが見えてくるだろう。

二社の大きな違い

まずイメージとして、ブックオフとコメ兵では同じリサイクルショップという本質は共通しても、企業としての信用や信頼、更には品物に対する価値をどれほど重視しているかといった部分でも、大きく異なっていると考えている。正直な話、消費者からすれば前者はあまり評判がよろしくない声をよく耳にする。筆者も以前はそれなりに利用していたが、その頃は一番ブックオフという存在が急成長している時期だったことも有り、特に荒稼ぎをしている風にも今になって考えていると見えてくる。対してコメ兵については、本当にリサイクル・リユースといったことをコンセプトにしているのかと、そんな風などこか高級志向を感じられる門構えをしているといった印象を持っている。

そもそも取り扱っている商品が違うのだからそうだろうと言われるが、そういう問題でもない。この点は品物に関係なく、リサイクル業界全体で考えられている問題に直結していると認識を持たなければならない。いくらリサイクル商品だからといっても、購入した品物が普段使い出来ないようなものだったら利用することはもちろん、購入したいとは思わない。二社はそうしたリサイクル品に対する扱いが大きな乖離を引き起こしている。

ブックオフの場合

ブックオフの場合、取り扱っているリサイクル品は主に古書が中心となっており、最近ではホビー関係や電子機器、ゲームソフトに衣類などと、多種多様の商品を取り扱っている。一見するとニーズが高く需要もあると思える。電子機器とはつまりは今でいうところの携帯電話やスマホなどの端末も取り扱っているのだが、購入する人も中にはいるはず。

ただやはりブックオフといえば古書だろう。そしてそれらを店内で当然のように立ち読み可能としているため、本のエリアは購入する気もない人が時間つぶしのために何時間と居座っているのも見慣れた光景と化してしまった。ただでさえリサイクル品として売られ、再度販売することになったが購入する気もなく、またそれらを立ち読みしても取り締まることもしない様は、学生時代こそいいかもしれないと感じたが、今となっては不愉快極まりない。

中古だからといって、くたくたになった商品を誰が買うというのか。現在のブックオフで取り扱っている商品で、本当に中古品としてリサイクルし、その後適切な価格で販売・購入するにたるものがいかほどあるのかと、そんな内情は誰も知る事はできないが、恐らく燦々たる有り様だろうというのは安易に予測できる。

コメ兵の場合

そんなブックオフのリサイクル品の取り扱い方を比較するなら、コメ兵の場合はそもそも取り扱っている商品に対しての品質を何より重視している。元値が安くても何万、高いものになれば何百万とする値段とするブランド品が中心となり、それらが価格破壊ばりに値段が引き下げられているのは消費者からすれば欲しいブランド商品の物があれば、当然のお買い得だ。リサイクルをする、もしくは金銭的に困っているから売りに来たと理由はそれぞれだが、日々多くの商品を取り扱っているコメ兵だが、それらの価値を査定するバイヤーは全て専属となっている。

この点もブックオフとの大きな違いだ。そもそもブックオフにどんな規定があるのか定かではないが、査定するのは決まってアルバイトで、しかも何かしらの規定は用意されているがそれも言っては何だがずさんだ。コメ兵の場合、バイヤーとしてブランド商品の価値と中古として売りだした場合、どれだけの価値を有しているかなど、適切な額を見出していると言える。必ずしもそれが正しいとは言えないかもしれないが、ブックオフと比べたらまだマシだろう。

リサイクルという名の商業活動について