リサイクルという名の商業活動について

同人、転売問題について

リサイクルといっても、困る場合もある

さて、ここからはリサイクルの話でも一部界隈を中心として、少し問題視されているある話題について筆者独自視点の考察とまとめを話していこう。リサイクルとは不要品を買い取ってもらう、もしくは新品ではない中古品を安く購入するというのが定義だ。こうした通説は通常覆ることはないのだが、一部業界の話題ではこの定義がものの見事に逆転して高い純利益を購入者にもたらしているというような、そんな現象を引き起こしている。何の話かというと、近頃ではすっかり市民権も与えられて一般の人々にも功罪両方の意味合いで認識されている『同人誌』についてだ。

同人誌はアマチュアとして活動している人が自費出版した本だ、一般の商業ルートでは目にすることはなく、あくまで同人誌を愛用している人々がよく知っているような通販サイト、もしくは専門的に商材として取り扱っている店舗などへの委託によって、商品として取り扱われている。それ以外の入手方法は各作家がサークル参加して、同人誌即売会で販売するときだ。基本的に新刊を発売する際には即売会で発表してからが通常となる、それ以前に発売するのは禁止と暗黙のルールとして課されている。中には作家から発売日を指定されている商品もあるため、必ずしも即売会が終了した直後に発売されるとは限らない。

こうした同人誌という商品が、人気のあるサークルや作家が作成したとなったら当然のように完売する。しかもその人気と呼ばれる人々の中には、すでに商業誌方面で活躍をしているプロ作家が当然のように作品発表も兼ねた場として利用しているため、業界人としては当然のように行われている行為だ。

ただそうした同人誌については、リサイクルという言葉は正直当てはめられない、というよりは当てはめてはいけないという気質もある。また同人誌のそうしたリサイクルとして活用すること事態を毛嫌いしている人もいる。

転売ヤーと呼ばれる人々

同人誌を愛好している人は必然とオタクと呼ばれる人々だ。彼らにとってすれば同人誌も愛読書の1つなのだが、そうした同人誌を手に入れたくても手に入れられない場合がある。というのも、この同人誌とはあくまで一般の人が自腹で出版費を捻出しており、その数は必然と決まって少部となっている。人気のある作家などはそれこそ3,000部といったような大量発注も出来るが、商業誌で考えれば瑣末な数字だ。そのため、新刊を購入したくても出来ない人は必ず出てくる。そうなったら再販を期待するしか無いのだが、一度出版したものを再度出版するかどうかは作家個人の判断に委ねられてしまう。

こう言われると、作品によっては人気が高く、また希少価値も高いものとなればなんとしても手に入れたいと考える人達は出てくる。そしてそんな人達の心理を読み取って暗躍する人々がいる、それは手に入れた希少な同人誌を通常よりも高値で売りさばくという手段だ。こうした行いをする人たちのことを『転売ヤー』などと呼称されている。

この転売ヤーの特徴としては何と言っても一度購入した同人誌を元値よりも高めに売り、利益を得ようとしていることだ。この一連の行動は作品を執筆した作家本人には当然恩恵も何もない。ただ自費出版した作品を横流しのごとく、勝手に商材として取り扱っている。この事実に転売ヤーも自覚していれば、それとわかっていながら中古品を購入する人もいる。一瞬ボッタクリ気味だろうと嘆きたくなる瞬間もあるが、それもこれも手に入れるためには正当な額だと言い聞かせて購入していると思う。こうした横行がここ数年前から特に活発化している用に思える。

同人誌に限らない転売ヤー達

ただ何も同人誌だけが転売ヤー達の主要取引アイテムとして扱われているわけではない。その中には大量生産されている商業商品を企業にお構いなくしている人もいる。一時期特に問題視されたのが、バンプレストから発売されている一番くじについてだ。その中でも『一番くじプレミアム』という商材については、中にはレアな商品が取り扱われており、また再生産される可能性も少ないため、高値で買取出来るという期待からか数年前は、本音を漏らせばウザいくらいに転売ヤーが街を闊歩していた。

そんな状況が発生したことも有り、最近では騒動も沈静化というよりは企業がある種の対策を講じるなどして事態はそれなりに収集した。とはいえ、未だに転売ヤー達の当然といった振る舞いは継続しているので、根本から問題を改善するのは難しいようだ。

リサイクルという名の商業活動について