リサイクルという名の商業活動について

そもそも何が問題か

あまり滅多に、知られたくないと考えている

同人誌の転売についての話に戻すと、こうした行いをする人については同人活動を行っている人たちの中には毛嫌いしている人もいる。中には直接本のあとがきにて、転売禁止といったような注意書きを記載しているサークルもあるくらいだ。どうしてそこまでしなければならないのか、そもそも知られたくないなら作品作りなどやめてしまえばいいのに、と言われてしまったら色々な意味で話の筋道を断ち切ってしまいそうなので、一先ずおいておく。というよりも、同人誌を作る意味というのは実際にはそこまで大層な命題となる要素を含んでいるわけではない。

ただ一点言えるのは、自分の趣味活動の一環としてアマチュアとして同人誌を出版し、同じ趣味を持っている人たちと交流していきたいと考えている人が多いのだ。その交流手段として同人誌という作品を作り出している。そのため、そうした趣味を理解してもらえる人であれば構わないのだが、趣向が理解できないという場面にオタクの人々は常日頃遭遇しているので、自分のそうした趣味をひた隠しにしている人は多い。

そんな人達にすれば、自分たちの作品を勝手に金儲けの道具として利用されるだけでに飽きたらず、公開するなと言っているにも関わらずネット上に一部ではあるが公開されるといったようなことが現象として起きている。表現している時点である程度世に出るのは仕方のないことだが、それでもむやみやたらと公開されたくはないという人達の意図を汲み取るのも、時には必要だ。

知られたくない

知られたくない心理が働くのは同人作家ならではの感情だろう。現在進行形でプロ作家として活動している人たちの同人誌については少し定かではない部分もあるが、やはりプロと言っても同人活動として出版した作品をあまり滅多な方法で拡散される、もしくは転売ヤー達の懐を潤すといった用途として利用されるのは好ましくは思われていないと思う。

これが特に同人活動を趣味と位置づけており、社会的な身分もそれなりの人からすればインターネットという不確かな世界で自分の恥部にも等しいものが拡散されたら恥の極みと認識されるだろう。インターネットを利用して情報を拡散しているが、それも世界としてあまり広げられないようにしているものだ。

筆者が以前ネット上の知り合いで、とあるサイトを運営していた時に作品をブックマークして残しているといった、そんな書き込みをしていた人がいた。それに対して、閉鎖も考慮していたその管理人は不快感と同時に嫌悪感が湧き出すほどの怒り混じりの感情を剥き出しにしていた。作品として発表したら、その分だけ人に知られるようになっても仕方のない事だと割り切るしか無いかも知れない。

しかし転売ヤー達のしていることは、同人界隈に共通している布教という意味合いはなく、あくまで売上目的が至上主義となっている。

実際、かなりの儲けを出すことも

ただこうした同人誌の転売という名のリサイクルは需要があるのも否めない、というよりかは誰しも利用したことがあるという人は多いだろう。転売といってもキチンとリアルに店舗展開しているお店で売られている場合もそうだが、またこちらの方になるが中にはオークションサイトに出品して大量に売りさばく強者もいる。売り出す際には値段は当然のように釣り上げる、例えばとして500円で売られている同人誌がオークションだと『2,000~3,000円』にも膨れ上がり、また希少価値が高ければ高いほどその額は万まで上る。そしてこの売上を特に人気のある作品を中心に売っていけば、売上としても10万円を超えるのもそう難しくはないという。

こんなところでもリサイクルという手段が使い方ややり方をしっかりと熟知していれば、大きな利益を生み出すことを証明してしまっている。良いことなのか悪いことなのかと言われると、悪いはずだがそれをあえて、転売に対して肯定的な意見を出している人もいる。広義的に見れば大半の人は否定的な見解を述べているが、それも時と場合によって大きく変わってくるところでもある。

リサイクルという名の商業活動について