リサイクルという名の商業活動について

最近の転売ヤーとは

基本オタクなのは間違いない

肝心なことを述べるのを忘れていたので話をすると、転売ヤーと呼ばれる人々も基本的にオタクな人々ばかりだ。そもそも一般人で、まるで同人業界に興味関心はもちろん、理解も示していない人たちにとってはただ商売として入手する以前に、そもそも会場に来ること事態を非生産的な行為とみなすものだ。中にはそんなことと関係なく、利益目的で訪れる人もいる例もあるかも知れないが、大半はオタクが中心となっている。

転売ヤー達にとって一番の稼ぎどきは何と言ってもコミケットを他においてない。この開催期間にレアな商品を購入しては高く売り飛ばすと、そんなことをしているとのこと。確かに入手しようと思えば、色々な友人との繋がりで入手できたり、また関係者繋がりで商品を確保して購入できるようになっているというような人脈を構築しているというのだ。それはそれで凄いネットワークだと脱帽してしまう、ただ彼らにすれば欲しい商品を手に入れるといった事をしたとしても、あまりに荒稼ぎといった目に見えた蛮行は今では鳴りを潜めているという。数年前は著しいほど問題視されていたが、問題が表面化したことも少なからず関係しているが、限定品と呼ばれるものの価値はそこまで期待できるような利益を生み出さなくなっているからだ。

大量生産という現実

例えばコミケットに出店している企業が販売したレアグッズの場合、大抵は好評の内に完売してしまう。ただそれで終わりといったことはなく、その後好調なら再生産してインターネット通販をするということも頻繁に行われている。企業の場合、同人活動をしている作家たちとは違って確かな商標権と著作権の元、正式な意味での商取引をすることが認められているため、いくらでも企業にとってプラスと判断されればいくらでも生産できる。これは同人作家が気軽にできない強みでもある。

こうした構図がすでに出来上がってしまっているため、いくら購入したばかりの頃は限定品と言われても、その後生産されたら価値はいくらか下がってしまう。転売するにしても、そうした事態を見越して買取依頼をしても上積みされる利益は多くて2割前後とシビアな結果しか帰ってこないという。買い叩かれるのがオチだとして、そうしたグッズについては最早転売するだけの価値は無いとまで思っている。それをするなら自分が欲しかった限定商品を交換という形で手に入れる方へと昇華するのだ。

そのため今では転売ヤーと呼ばれる人々は以前のように稼ぎをすることもなくなり、自分の欲しいものを効率よく入手して注力し、その中で個人的に転売してもいいと思ったものを出しているというのだ。以前は画期的な副業とまで呼ばれた転売だったが、嫌悪する作家と企業の思惑に翻弄される形で、根絶こそされないが需要としては下がってきている面もあると言える。

リサイクルという手段

リサイクルといっても、ブックオフやコメ兵などが行う商取引はキチンと合意のもとで行われた古物商として国から認可されている。逆に先ほど紹介した同人誌の転売という名のリサイクルについては、誰にも認められない非合法などとも揶揄されるほど、毛嫌いされている行いだ。そのため、転売ヤーをしている人たちは自分がそうしたことをしているという事実もひた隠しにしている。悪いことをしている自覚がないのもあるが、社会的に見れば明らかに嫌悪される行いだというのも少なからず自覚できているようだ。

言い方を変えれば体裁の悪いリサイクルといえなくもないが、誰にも容認されない手段ではしている時点で社会的信用を自ら落としかねない。リサイクル業界もキチンと企業としての形態を持ち、国から認められて商取引を行うのと、個人の意志であれやこれやとあらゆる人々を敵に回す転売とでは本質から違っているのは間違いない。

色々思うところはあるが、リサイクルという言葉をこうして改めて考えてみると複雑な業界だということだけは、何となくだが分かった。

リサイクルという名の商業活動について